※ ご注意 ※
この話は今構想中の【松虫草】という長編連載の予告編・・・というか、過去編みたいな物です。
若干ネタバレ要素が含まれます。
構想を練っている途中なので、これが本当に連載化するかどうかもまだ解らないのですが、それでも宜しければどうぞ!
『アンタは、生きて・・・?』
そう言って、君は微笑んで死んでいった。
黒の死覇装を、濡らして。
艶やかな赤で、その身体を染め上げて。
穏やかに、美しく。
鮮やかすぎる赤を、地面に散らして。
僕の心に、楔を残して。
「・・・一護・・・・・・」
庇ったのは、自分達の部下。
そして、それと同時に・・・僕。
「何故、君が死ぬ必要があった・・・?」
君の命・・・
それは、僕や部下の命が・・・例えいくつあろうとも、比較にならないほどの物なのに。
嗚呼―――
どうして死んだのが、部下達ではなかったのか。
・・・僕で、なかったのか。
あの時、僕は誓ったのに。
婚姻の儀で、神に―――君に、誓ったのに。
『僕は、君の為に生きる・・・』と、そう。
寿命は果てしなく長い永い、死神。
その命が尽きる時・・・それは殆どが、虚討伐による負傷が原因。
僕達のように隊長格の者であれば、尚更。
だが・・・僕は、この命を―――生涯、君の為だけに使うと。
護廷の、世界の為なんかじゃなく、君の為に使いたいと。
そう・・・固く誓った、のに。
部下達の・・・そして僕の為に命を使ったのは・・・君、だった。
―――僕ではなく、君だった。
(何故、神は彼女を犠牲になさった?)
優しく、強く、美しく、聡く、若い・・・未来ある彼女を。
部下達などより、己などよりも、ずっとずっと優れていたのに。
どうして。
行き場の無い悲しみはやがて、神への憎しみへと姿を変えていく。
激しくくすぶる、憎悪の炎。
どす黒く、醜く、マグマよりも熱い感情。
嗚呼。所詮、神など・・・居はしない。
もしも居たとしても。
そんな神は、要らない。
必要などない。
もう僕には、何も―――必要ない。
君さえ居てくれれば、他には何も要らなかったのだから。
だから。
「君の居ないこの世界などに、最早・・・何の未練もない。」
誰よりも世界の平和を願った君の夫である己が、世界の秩序の破滅を願う。
なんと罪深い事だろう。
亡き妻の願いが解っていながら、それに背こうとするだなんて。
―――すまない、一護。
僕は・・・、
僕はそれでも。
世界が、憎い。
FIN...?
貴方を失ったのだというのに貴方の為だけに捧げた命は今もこうして息吹いている
それは一体何の為 に?
あとがき
一護は前世では女性(藍染の妻)で五番隊の副官だったという設定。
しっかし、現世では日一。そして一護は男です。(多分)←もしかしたら変えるかも知れないですが;;
私の頭の中にはこじつけ万歳のご都合主義なストーリーが広がっております。(苦笑)
一応、連載にする予定ではあります。(予定は未定/時間があれば書きます)←こら
―――連載設定が多すぎて、いまだに何も手をつけられない状態なんですがね(爆)
なんかもう、いろいろとすみません;;
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