髑ツナ小噺。
―――というよりも、骸綱ベースで髑髏の片想い話かもしれない・・・(汗)
それでも宜しければどうぞ。
「髑髏の髪は綺麗だね。」
跳ねる心臓。不意打ち。彼の言葉はいつだって心臓に悪い。
だって凪という生前の己の残骸が疼き歓喜し、潤うんだもの。(押さえようとしても!)
水を含まない乾いたスポンジのごとくパサパサだった過去の私の心が。オアシスのような彼の言葉に、急に甘露を含んで。
(私はもう凪ではない。凪は死んだの。そして生まれ変わった!クローム・髑髏に、)
彼の言葉に深い意味はないのだとちゃーんと、解っているけれど。それでも、ときめく気持ちは制御出来ずに・・・私を苛む。(やめてやめて!違うの私は )
―――嗚呼なんて残酷かつ滑稽なのかしら!
ときめいた自分を嗜めるように、罰するように、痛む腹部。えぇ、解っています主。私は貴方様の物であり、道具である事を。
貴方様が私の全て。貴方様は私の神。
だから、貴方様の想い人を盗るなんてそんな大それた事、考えてもいません。
なぜなら・・・そう、
貴方様の意志こそが私の意志であり、 命 な の だ か ら !(何なりとお命じ下さい神様!)
秘かに思う。それは私が凪である時に言ってほしかった、と。それならば、私は素直にその言葉に喜ぶ事も出来ただろうと。
皮肉にも“クローム・髑髏”じゃなければ、彼には逢えやしなかったというの に、
「・・・ねぇボス。それなら、骸様の髪の方が綺麗、だよ?」
彼と出逢えた事を主に感謝しつつ、けれどいっそ逢えなければ良かったのだと心の中で恨み言を吐いた。
か
み
さ
ま
は
こ
ど
も
「あぁ・・・うん、アイツのも綺麗だったな・・・」と愛しげに懐かしむような、彼の台詞を聞きながら。
切なさには気付かない、フ リ !
報われない・・・髑髏ちゃんが報われない・・・(汗)
骸さんが付いて回るからなー・・・髑綱は。
ややこしいのんばっか書いてすみませんでした!(逃走)
こちらも【少年はにびいろをした不可避の幻を見る】様より拝借していたお題から。
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